この時期、税務調査の連絡を受けてその対応をしないとけない方も多いのではないかと思います。そこで今回は税務調査を受ける際の心構えをお知らせしたいと思います。

“税務調査”と聞けば、「え?何しにくるの?」を身構えてしまう方、不安な気持ちからか普段とは違った高圧的な態度をとる方、威嚇してしまう方もいらっしゃいますが、そのような態度をとる必要は全くありません。調査官も人です。

そのような態度をとられたとしたら、「何かやましいことでもあるのかな?」と変に勘ぐられたり、「そういう態度をとるのなら」と調査がスムーズにすすまなくなってしまい、険悪な関係となってしまうでしょう。

また、落ち着きのない態度や不用意な発言も控えましょう。質問されていないことをベラベラ話す必要はありませんし、質問されたことに対して過剰に反応する必要もありません。

逆にへりくだる必要もありません。調査官からの質問や発言に対して反論や意見があれば、発言を最後まで聞いたうえで、毅然とした態度で理路整然と述べればよいのです。もちろん、証拠となる書類を用意した上で発言するとなおよいでしょう。

特に、初対面である調査当日の挨拶はとても重要といえます。お互いに緊張しているとはいえ、誠実な態度で接すれば、調査官の心象もよく、同じように誠実な態度で接
してくれるでしょう。はじまりがうまくいけば、後の調査もスムーズにすすみます。

調査日時の連絡から調査日までには、ある程度の日数があります。その間に、調査対象となる事業年度等について、懸案事項や用意すべき資料などの打合せを顧問税理士と行い、不安な気持ちや高揚する気持ちをまず落ち着かせることが何より大切でしょう。